こんなかんじかなあ

 
 谷川俊太郎和田誠のコラボを探ってるうちに、和田誠が絵を描く絵本シリーズに行き着いて、そして中山千夏のこの作品に出会ったけれども、いやあ、これはよかった。名作です。大人にも、堂々と薦められる、他者のための物語。
 

ともだちだもと

 
 ともだち。シンパシーもエンパシーも持つ、だけれどこころのなかに立ち入らない、あたたかくクールな存在。21世紀四半世紀目の年に祈りたい。このようなものが守られるせかいを。このようなものが育つせかいを。

へいわへいいわ

 
 これは、Noritakeさんのイラスト構成のインパクトよね。ほんとに、ひとつひとつのイラストが、危険標識みたいですよ。そして、最後が、感動のひとこと。

タンカをしいか

 
 この対談は、なんとなく、引っかかりがなく、するっといったって感じ。ふたりの息があったって印象でもない。なにか、お互いのポジションを確認しあった、というのが適当だったかな。

 

かっぱらっぱぱっぱらぱ

 
 ことばあそび的な童謡への傾斜は、谷川俊太郎を老熟の境地に入らせたのではないかと思う。ナンセンスとイマジネーションの結びあう領域へ、詩人を誘い、これが、一筋縄ではいかぬ枯淡の味わいを感得させることになる。

あくまで空くまで

 
 谷川俊太郎の本は、どれもよい本。和田誠とのコラボは、とってもゼイタクですな。ほんとに、これで、ブーム仕掛けないと、出版人・本屋としての矜持がないわなあ。谷川俊太郎は、ほんとにコラボが多いんだから、さ。