2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

松本英哉『僕のアバターが斬殺ったのか』(光文社)レビュー

僕のアバターが斬殺ったのか作者: 松本英哉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/05/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 今年の福ミス優秀作。SNSゲームによる仮想と現実の二重空間で起きた殺人と、その探偵行の顛末。主人公…

菅原和也『ブラッド・アンド・チョコレート 』(東京創元社)レビュー

ブラッド・アンド・チョコレート (ミステリ・フロンティア)作者: 菅原和也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 作者の前作までの作風と比べると、見慣れた本格ミステリ感が漂いとっつきやすいが、後半…

柄谷行人『憲法の無意識』 (岩波新書) レビュー

憲法の無意識 (岩波新書)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/04/21メディア: 新書この商品を含むブログ (13件) を見る 柄谷さんの本を久しぶりに読んだけれども、おおむね当たっていると思うんですよ。精神分析的アプローチは、巨視的な政…

大倉崇裕『スーツアクター探偵の事件簿 』(河出書房新社)レビュー

スーツアクター探偵の事件簿作者: 大倉崇裕出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/06/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 作者に思い入れがあるような題材だと、物語の緩急自在さとか語り口の軽快さとかキャラの立ち上がり方など、小…