2007-01-01から1年間の記事一覧
2007年も時の虚しく過ぎゆくままに、んでも、高みの見物を決め込むならば、結構面白い政治ショーを見させてもろた。大連立騒動にしても、小沢自身はほぼ無傷、田原総一朗が恒例のタクシードライバー・インタビューで、小沢への批判があまり無かったのに…
HEARTBLUE (ミステリ・フロンティア)作者: 小路幸也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (30件) を見る この作者らしい作品。こう思わせるのは、重要なことです。ハードボイルドファンからは、ど…
死因不明社会―Aiが拓く新しい医療 (ブルーバックス)作者: 海堂尊出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/21メディア: 新書購入: 10人 クリック: 169回この商品を含むブログ (110件) を見る 著者の永年の主張たる「Ai」導入の必然を説く。白鳥センセイへの…
黒い森作者: 折原一出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/11/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (29件) を見る ミステリアス8 アクロバット8 サスペンス7 アレゴリカル7 インプレッション7 トータル37 造本の必然性はイ…
図書館革命作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/11メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 116回この商品を含むブログ (331件) を見る 大団円。この内戦パロディが、一定の訴求力を持つのは、やっぱりビルドゥングスロマンの復権を若い…
異譚・千早振る作者: 鯨 統一郎出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2007/11/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る 冗談小説かつ奇想小説。オチに持っていく手筈に、作者の教養がいかんなく発揮される。けど、や…
ある評論家が、自分のウェブ日記に、いわゆる「大量死」理論について批判的に検討した文章を集中して載せている。ヴァン・ダインの胡散臭さを指摘した某評伝を紹介するとともに、シュルレアリストに影響を与えたのは、「ハードボイルド」に括られることにな…
私の男作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/10/30メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 442回この商品を含むブログ (447件) を見る 通俗的な“禁忌”の意識と結託しながら、ヘドニズムを追求することで、“恋愛”とは異質な何かを抉り出す。過…
タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/10メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 47回この商品を含むブログ (114件) を見る ミステリアス7 アクロバット8 サスペンス6 アレゴリカル7 インプレ…
2008本格ミステリ・ベスト10作者: 探偵小説研究会出版社/メーカー: 原書房発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (39件) を見るこのミステリーがすごい! 2008年版作者: このミステリーがすごい!編集部出版社/メーカー: 宝島社…
四神金赤館銀青館不可能殺人 (講談社ノベルス)作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/06メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含むブログ (36件) を見る ミステリアス8 アクロバット9 サスペンス7 アレゴリカル7 インプレッション…
“いじめ学”の時代作者: 内藤朝雄出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2007/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 56回この商品を含むブログ (40件) を見る 『いじめの社会理論』のエッセンスを凝縮して「高校生でも中学生でも読める」かたちに仕上げたのが…
「自由」は定義できるか(木星叢書)作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: バジリコ発売日: 2007/09/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (12件) を見る自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅 (ちくま新書)作者: 大屋…
ネットで、ようやく手に入れました。ミステリが読みたい! 2008年版 (2008)作者: ミステリマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/11/22メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (39件) を見る 近藤史恵『サクリファイス』は「識者…
本日のエピグラフ 「沖縄には沖縄の、東京には東京の苦労があります。(中略)」/(中略)/「私たちは、東京で生きていくんですから」(「沖縄心中」P221より) 心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日…
本日のエピグラフ 十八世紀後半のイギリスにはじまるこの工業化、都市化への激しい傾倒は、合理的思考に決定的な勝利を与え、事実上、アレゴリーの息の根をとめた。アレゴリーは死んだのだ。(「お花当番」P127より) 人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)…
雲上都市の大冒険作者: 山口芳宏出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/10メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (29件) を見る ミステリアス8 アクロバット8 サスペンス7 アレゴリカル7 インプレッション8 トータル38 愉しいです…
ホテルジューシー作者: 坂木司出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/09メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (58件) を見る 『シンデレラティース』と立体的に楽しめる姉妹編。謎解き要素はスパイス程度。それよりも、宮崎誉子を読んだあ…
『ミステリマガジン』がリニューアルされた、そうです。 [rakuten:book:12623432:detail] …………「リニューアル」の前の号ってのは、なんというか、ある種の緊張感もしくは殺伐とした感じがどことはなしに漂ってくるもんですが、そういったもんが先月号はあん…
三日月作者: 宮崎誉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/10/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る 労働、是教養也。OJT体制が完全に崩壊した時代で、若年層がいかに試行錯誤していくか、このテーマに“ポップ”な文体が妙…
労働CSR入門 (講談社現代新書)作者: 吾郷眞一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/08/17メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る CSR=企業の社会的責任。この「労働」版、ということは、要するに労働(者)における人権問題、具…
本日のエピグラフ しかし、気質の人間より、殺し屋の命は安いからな。(中略)ならば、単価の安いチップなら、数を積み上げなきゃならないってこと、そういう道理なんだろうさ(P509より) [rakuten:book:12320402:detail] ミステリアス8 アクロバット8 サ…
追伸作者: 真保裕一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/09メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (19件) を見る 往復書簡の形式のミステリーなら先行作があまたあるものの、それらを意識しているのかどうかは、微妙。おそらく作者の意識と…
本日のエピグラフ 世界のすべては今の私につながっている、という幼稚で誇大な妄想。本格ミステリは、それと戯れてみせる(P419より) 女王国の城 (創元クライム・クラブ)作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/09メディア: 単行本購入…
ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)作者: 荻上チキ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/10/01メディア: 新書購入: 18人 クリック: 298回この商品を含むブログ (169件) を見る 「インターネット上での集団行動に対するリテラシーは、今後ま…
本日のエピグラフ 「それで、答えられる目処はたっているのか」/(中略)/「もう少しなんだ、もう少し……。言葉にならないだけなんだ」(「手作りチョコレート事件」P298より) 遠まわりする雛作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/10メデ…
警官の血 上巻作者: 佐々木譲出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/09/26メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 22回この商品を含むブログ (86件) を見る[rakuten:book:12207352:detail] 近年の日本ミステリ界は、まさに警察小説ルネッサンスというべき状況で…
有頂天家族作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/09/25メディア: 単行本購入: 29人 クリック: 857回この商品を含むブログ (373件) を見る あまりにも愉しく読めた小説には、その作者が楽しく書いたであろうことを、祈りたくなってくる。本作…
留美のために (ミステリー・リーグ)作者: 倉阪鬼一郎出版社/メーカー: 原書房発売日: 2007/09/20メディア: ハードカバー クリック: 8回この商品を含むブログ (14件) を見る ミステリアス8 アクロバット8 サスペンス6 アレゴリカル7 インプレッション8 …
第四の闇作者: 香納諒一出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2007/09/19メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (11件) を見る 主人公や、彼と探偵行をともにする若者たちの肖像は、さすが陰影深いもの。最後の最後まで、予断を許さぬ展開だ…