2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

森谷明子『涼子点景1964』(双葉社)レビュー

涼子点景1964作者:森谷 明子発売日: 2020/01/21メディア: 単行本(ソフトカバー) ヒロインが一種の道化役となるような短編連作かと思いきや、物語の構成にギミックを仕掛けるというのでなく、当時の階級社会の齟齬と蹉跌を、真正面から描きたかったのだなあ…

『週刊文春 3月26日号』(文藝春秋)

週刊文春 2020年 3/26 号 [雑誌]発売日: 2020/03/18メディア: 雑誌 もうほんとに、やるせない。遺書のスクープ。深い憤りとともに、黙祷を捧ぐ。

青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉社)レビュー

むかしむかしあるところに、死体がありました。作者:青柳 碧人発売日: 2019/04/17メディア: 単行本(ソフトカバー) そりゃ面白く詠みましたけれども、紀伊国屋書店方面は大丈夫なのか(笑)。まあSFミステリっぽくなるよね、という期待通りの一寸法師と浦島…

石持浅海『殺し屋、続けてます。』(文藝春秋)レビュー

殺し屋、続けてます。作者:浅海, 石持発売日: 2019/10/23メディア: 単行本 ライバルの殺し屋が出てくるのには、どうにもトボけたニュアンスが出てきてるような気がするけれども。シチュエーションにツイストを利かせたのが都筑道夫っぽくなってる「死者を殺…