2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

鈴木邦男『失敗の愛国心』(理論社)レビュー

[rakuten:book:12855856:detail] 「よりみちパン!セ」のシリーズに、このひとが登場。「おわりに」で、編集者に著者が、他の出版社でも同様の企画がある旨話を振ると、「だから、ほかの出版社に鈴木さんをとられる前に」依頼した、と返答された件には、むべ…

岸田るり子『過去からの手紙』(理論社)レビュー

過去からの手紙 (ミステリーYA!)作者: 岸田るり子出版社/メーカー: 理論社発売日: 2008/02メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る ミステリアス7 アクロバット7 サスペンス7 アレゴリカル7 インプレッション7 トータル35 …

田中秀臣『不謹慎な経済学』(講談社)レビュー

不謹慎な経済学 (講談社BIZ)作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/02/21メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 303回この商品を含むブログ (60件) を見る クルーグマンとか、あと最近はスティグリッツのものが出たけれども、日本の経済学者って…

芦辺拓『裁判員法廷』(文藝春秋)レビュー

本日のエピグラフ あなたの確信と決意がどんなに固くとも、ほかの人々を納得させられなければ、無実の者を冤獄に落とし、あるいは罰を受けるべきものを野に放つ結果となるだろう。(「審理」P73より) 裁判員法廷作者: 芦辺拓出版社/メーカー: 文藝春秋発売…

辻真先『ぼくたちのアニメ史』(岩波ジュニア新書)

ぼくたちのアニメ史 (岩波ジュニア新書)作者: 辻真先出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/02/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (28件) を見る なぜ、「ぼくたち」なのかは、おそらくは、この国の戦後のサブカルチャーの一翼…

山口隆『叱り叱られ』(幻冬舎) レビュー

叱り叱られ作者: 山口隆(サンボマスター)出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/02/07メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 77回この商品を含むブログ (37件) を見る 森山裕之時代の『QJ』に掲載された山達・大瀧・岡林との対談に、あらたに、かまや…

今邑彩『鬼』(集英社)レビュー

鬼作者: 今邑彩出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/02/26メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (13件) を見る ミステリ色のつよいものからホラー味を盛ったものへと収録作は配列されている。作者自身が作風を転換させているのかもしれない…

石持浅海『君の望む死に方』(祥伝社ノン・ノベル)レビュー

本日のエピグラフ 「わたしは、梶間さんが殺しにくい環境を作りました。けれど、あくまで環境だけです。(…)」(P240より) 君の望む死に方 (ノン・ノベル)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2008/03メディア: 新書 クリック: 36回この商品…

貴志祐介『狐火の家』(角川書店)レビュー

本日のエピグラフ 『(…)現場が密室っていうことで弁護方針が立たずに相当困ってたみたいでね。(…)』(「狐火の家」P24より) [rakuten:hoshinobk:1457154:detail] ミステリアス9 アクロバット10 サスペンス9 アレゴリカル8 インプレッション9 トー…

山口雅也『モンスターズ』(講談社)レビュー

本日のエピグラフ 「いや、慰めはいらん。わしの暗い世界観など忘れて、眼の前のモンスターを倒すんだ。隠れ場所が必要なら、わしの研究室を提供しよう。他に敷地内の恰好の隠れ場所を教えてもいい。(…)」(「モンスターズ」P326より) モンスターズ作…

荒谷大輔『西田幾多郎――歴史の論理学』(講談社)レビュー

西田幾多郎 ―歴史の論理学 (再発見 日本の哲学)作者: 荒谷大輔出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 41回この商品を含むブログ (12件) を見る 西田哲学の主要概念である「絶対矛盾的自己同一」を…

東野圭吾『流星の絆』(講談社)レビュー

流星の絆作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/05メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 129回この商品を含むブログ (371件) を見る 物語作者としての方向性は、大衆小説の王道を歩んでいると思うのだけれども。マイルドなピカレスクロマン。

田中慎弥『切れた鎖』(新潮社)レビュー

切れた鎖作者: 田中慎弥出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (28件) を見る “生殖”というテーマに“罪と罰”の意識をからませたのは、興味深い方向性。人間の関係性に主題性を求めた表題作は…

小林泰三『モザイク事件帳』(東京創元社)レビュー

モザイク事件帳 (創元クライム・クラブ)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (45件) を見る ミステリアス8 アクロバット8 サスペンス7 アレゴリカル7 インプレッシ…

霞流一『死写室』(新潮社)レビュー

死写室作者: 霞流一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/02メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (17件) を見る ミステリアス8 アクロバット9 サスペンス7 アレゴリカル7 インプレッション8 トータル39 トリックに対するひたすらシュ…

柴崎友香『主題歌』(講談社)レビュー

主題歌作者: 柴崎友香出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/04メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (61件) を見る 何気ない日常を描いていても、ミニマルなドラマを織り込む手つきはさすがに巧みなもの。いかにも“現在”の風景を描いた表…

東川篤哉『もう誘拐なんてしない』(文藝春秋)レビュー

もう誘拐なんてしない作者: 東川篤哉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 37回この商品を含むブログ (54件) を見る ミステリアス8 アクロバット9 サスペンス7 アレゴリカル7 インプレッション8 トータル39 …