- 作者: 柄谷行人
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/04/21
- メディア: 新書
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柄谷さんの本を久しぶりに読んだけれども、おおむね当たっていると思うんですよ。精神分析的アプローチは、巨視的な政治的構図を可視化するのに、役立つ。岸田秀の何番煎じにはなっていない。…………ただ、現実的な問題として、憲法が変えられてしまうのは、国民投票において有効投票の過半数を占めればいいわけで、改憲が常に少数派の意思によってなされてしまうというリスクは、つきまとう。果たして、「超自我」のコミットメントは、そこに作用されるのか。。。。。。なんてことを思っていたら、天皇陛下の生前退位のニュースが流れてきたよ。今上天皇が現憲法に殉じるってことじゃないか。果たして「超自我」の行方は?