斜線堂有紀 『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)レビュー


楽園とは探偵の不在なり

楽園とは探偵の不在なり


  絵解きの場面でややアンフェアな記述があるけれども、全体的に愉しく読めた。まあ、なんといっても、天使が遊泳するこのセカイで炸裂する超おバカトリックで悶絶できる感性があるかどうかで、善き読者になるかどうかが決まるのよ。このセカイの存在意義についての道徳哲学的言及はワキにおいておくとして。