バケモンげっとだぜ

 
 いやあ、これ、まじでこええっす。まじ怖いっす。少なくともアニメにおけるホラー系の代表作的存在になるんじゃないのか。虚仮おどしのショッカーとは一線を画して、悪霊との陰湿なバトルを、生理的にイヤな感じになるギリギリ手前までじっくり描く。いやあ、これ見ると、じゅじゅつかいせんなんて、ほんと虚仮おどし。

現在人

 
 むかし、イマジンをヒマジンと読み替えても、意味が通じるもんだよ、といわれて、なんてバチ当たりな、とおもったけれども、でもまあ、実際なんとなく意味が通じたなあ。イマジンの本質を理解するためには、自由訳ぐらいのことをしなくちゃいけないのかも、なあ。
 

一行の偉業

 
  一行詩って、やっぱりいいわあ。自由律俳句とも違うのね。題名があるのが詩で、ないのが自由律、ってわけでもないけれども。自然を詠むのが自由律、対象をコトバで啓くのが詩、なんだろうなあ。さっぱりする。

 

 


 

ステップスキップ

 
 あまんきみこと黒井健の組み合わせは、この本から始まったのか。こっちもうれしくなって、スキップしたくなる。あ、逆か。スキップすると、うれしくなって、この本を読みたくなるのか。

天にも負けず

 
 宮澤賢治の幻想を、客観的に示していることに関して、どんな文学者・研究者よりも、吉本隆明の言及だろうと思う。自然的世界とその彼岸までをも、科学的視線と日蓮宗的倫理観で包括しようとする宮澤賢治の文学的態度の可能性を探る。今に至るも、このような視野を獲得できているのは、吉本だけだろう。

隙だらけの子がメガネ芸をわすれた

 
 アニメ見てるけれども、1ミリもおもろないのだが。ノーメガネのボケって、今まで何十年も漫才やらコントやらの蓄積があるけれども、そこから一歩も抜け出ていないのだけれども。だいじょうぶかな。
 

私詳説

 
 ほんとに最後の私小説作家だったなあ。放蕩にして求道。放埓でも極道でもないけれども。パラノイアが幸福なかたちをとるには、ファロセントリックな無様さが必要なのかとおもったけれども、さ。いずれにせよ、藤澤清造という作家を生き返らせてくれて、ありがとう。