2006-08-27から1日間の記事一覧

「予言」する探偵小説2

柄刀一『ゴーレムの檻』は、“内”と“外”という認識、その対抗(もしくは非対抗)関係という問題意識が、個々の収録作を貫く通奏低音として流れる。表題作は、一六三〇年の大英帝国、そのとある領主町にある監獄の“永久無洗礼独房”に収監された囚人ゴーレムの脱…