- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/01
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 7 |
アレゴリカル | 7 |
インプレッション | 8 |
トータル | 39 |
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作者が赤川次郎へのリスペクトを鮮明にしているのには、とても好感を持つ。赤川が日本ミステリに拓いた境地が、打ち捨てられていいわけがない。作者の芸風はそれよりスラップスティックだけれども、基底にある“ユーモア”には相通ずるものがある。どの部分で人間を戯画化するか、というセンスの問題であるけれども、デビュー時よりも、作風が洗練されてきたということだろう。本作は、大胆不敵なトリックを放り込んで、あとはどこまで騒がしく描けるかに傾注した感のある快作。