- 作者: 射逆裕二
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 7 |
アクロバット | 8 |
サスペンス | 7 |
アレゴリカル | 7 |
インプレッション | 7 |
トータル | 36 |
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- 作者: 射逆裕二
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 7 |
アクロバット | 7 |
サスペンス | 7 |
アレゴリカル | 7 |
インプレッション | 8 |
トータル | 36 |
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女装趣味の名探偵がヤメ検という設定のシリーズ、ワタクシ的には好感触です。――拡げた大風呂敷を、きっちりと折り畳むというより、数片に裁断してその四隅を合わす、といった風なので、肩透かしを喰らう人はいるとは思うのだけれども、もしかしたら、西澤保彦の作風(とくにタックシリーズね)を道標にしているのかも。――基本的にはファースで、軽妙な筆致と適度にデフォルメされているキャラクターたちは、読んでいて楽しいけれども、特に『情けは人の死を招く』に出てくるマド様は、ステロタイプではあろうが、とてもかっこいいです。準レギュ希望。…………“化粧”というのは、“女”がかろうじて“存在”の痕跡を残せる手段。“化粧”の向こう側には、ミステリアスな領域が広がっている――だから、“女装”する<名探偵>は、もっとも<謎>に対して臨場していると言えなくもないわけで。(次回の「僕は死体にけつまづく」って、以前の横溝賞の選考会で、「下品」と評された作品ですか? 読みたい読みたい)
それにしても、『殺してしまえば判らない』におけるかなり人を喰ったトリック(同様のアイデアのものは過去にいくらかあるけれども)とその欺瞞の方法は、あきらかにバカミススピリット横溢。霞流一、鳥飼否宇等、横溝賞出身者にはなぜかこの傾向が――みんな服部まゆみの後輩なのに。