2009-05-10 有川浩『三匹のおっさん』(文藝春秋)レビュー 作者名ア行 三匹のおっさん作者: 有川浩出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/03/13メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 127回この商品を含むブログ (127件) を見る 人間臭さ、というものが、テレビサイズに収めている作者の確信犯ぶりを軽んじることができないのは、センチメントの共有の基盤が崩壊しているという問題意識があるからだろう。が、それがステロタイプの無反省な導入につながっている感もあり、作者のアプローチの今一度の点検を望みたいところ。もちろん、読んでいて愉しいことは確か。