本日のエピグラフ
「この事件の犯人は兄弟なんだろうか?」/「どうしてそう思うんだ」/「出てくる人間が、全部兄弟だからさ」(p.181より)
- 作者: 安萬純一
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/10/09
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 10 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 9 |
インプレッション | 10 |
トータル | 47 |
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今年の鮎川哲也賞同時受賞二作のうち、私はこっちを取るな。選評で指摘されたミステリとしての弱点は、小説自体の持つ小気味よさでカバーされる。特に残した当人が意味を忘れてしまったダイイング(?)メッセージというネタは、マル。ホワイダニットもしくはホワットダニットに的を絞った論理パズラーとして、丁寧に作りこまれている、と思う。