2012年上半期(2011年11月〜2012年4月)、何気に話題作が続々出てきましたね。きっちりと期待に応えてくれました。この調子で下半期も……
- 作者: 深木章子
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2012/03
- メディア: 単行本
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第1位:深木章子『衣更月家の一族』
いや、だけれども、ここまで複雑巧緻なものは、久しぶりだったなあ。痛快この上ない。次作は、いったいどんな手で攻めてくれるのかしらん。
- 作者: 三津田信三
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2012/04
- メディア: 単行本
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第1位:三津田信三『幽女の如き怨むもの』
シリーズ中の異色作になるだろう。作者が畏怖すべき対象を、怪異から不条理へと転轍させているが、小説の結構が揺らいでいないのには、感嘆を覚える。
- 作者: 天祢涼
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2012/01
- メディア: 単行本
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第3位:天祢涼『葬式組曲』
連作長編では久々に歯ごたえのあるもの。喪の仕事、というのは、思えばほとんどの探偵小説でネグられていたことなのでした。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/06
- メディア: 新書
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第4位:綾辻行人『奇面館の殺人』
綾辻印の金太郎飴だ。人を食ったギミックに賭ける情熱が、ミステリアスな美意識に直結しているのが、この人の職人性を担保しているわけである。孤高と呼ぶべき。
- 作者: 黒田研二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/12/07
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第4位:黒田研二『さよならファントム』
ニューロイック・ホラー、からの本格ミステリということで、サスペンスたっぷりにネタ振りを愉しめますよ。久々の剛速球、じゃなかった消える魔球だね。