東野圭吾『禁断の魔術 ガリレオ8』(文藝春秋)レビュー

禁断の魔術―ガリレオ〈8〉

禁断の魔術―ガリレオ〈8〉



 というわけで、湯川はアメリカへ行ってしまうのでした。しばしのお別れなんですが、いろいろと準備することがあるのかしらん。書き下ろし短編集である本書は、事件から外したところに謎を設定しているのが二編、掉尾を飾るのが中編であることからも異色編といえるけれども、特に中編作はこの作者らしい手触りがあってニッコリ。