白石かおる『誰もが僕に『探偵』をやらせたがる』(角川書店)レビュー



ミステリアス
クロバット
サスペンス
アレゴリカル
インプレッション
トータル39


 横溝賞受賞作のあの主人公が、遭遇し「探偵」させられる事件四編。最後のお話がツボにはまる。シニカルさを担保しているのは、“出来事”と“状況”のあわいを逡巡している主人公の意識にあると思うが。