キングの二分冊中編集は、『ドライバー』のほうが個人的にはいい。情念と衝動を走らせることの生々しい肯定と、過酷な喪の仕事をきっちりと描いた職人芸。『ピーナッツ』は、すぐそばにいる“他者”をめぐる愛憎と妄執の心理スリラー。小説の(脱)構築性とディテールの面白さで、まずは飽かせない。『バール』は、完璧に寓話集だけれども、エピグラフのイヤミさ加減をあじわいたいもの。
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。
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