2014-05-18 香納諒一『無縁旅人』(文藝春秋)レビュー 作者名カ行 無縁旅人作者: 香納諒一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/03/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 『贄の夜会』から8年ぶりのシリーズ続編ということであれば、帰ってきた、という枕詞を使いたくなるが、本作は前作と違い、正道の社会派路線だ。社会下層にいる者たちの蹉跌を見据えて描き、それゆえPR文でも訴求しづらいように見受けられるけれども、ミステリー的興味はしっかり担保されているので、納得できる出来映え。