2014-07-04 法坂一広『最終陳述』(宝島社)レビュー 作者名ハ行 最終陳述作者: 法坂一広出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2014/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 作者の本領発揮であろう力作で、従来型の法廷ミステリの間隙を突くような出来。性善説的な物語のまとめ方を、トリッキーな手際で実現させた感がある。弁護士探偵ものも続けてほしいが、重厚な法廷ものの方向性も望みたくなる。作者としては、弁護士作家というイメージを裏切りたいのかもしれないけれども。