三沢陽一『アガサ・クリスティー賞殺人事件』(早川書房)レビュー

アガサ・クリスティー賞殺人事件

アガサ・クリスティー賞殺人事件



ミステリアス
クロバット
サスペンス
アレゴリカル
インプレッション
トータル38


 受賞後第一作でこういうものをリリースするとは、意外性バツグンだけれども、インパクトはおとなしめ。連作短編集としての焦点がボヤけた感は否めないけれども、個々の話は愉しめた。冒頭と表題作に挟まれた三編に、作者のセンスが光っていると思う。