時代と世情のあいだに

 
 よくぞこういう体裁のものをだしてくれた。中島みゆきの「歌集」なら何冊もあるけれども、「詩集」は珍しい。なんといっても桜木紫乃の巻末解説がいい。いいというか、迫力があるね。そうか、北海道に生を享けるというのは、そういう意味合いがあるのか。中島みゆき桜木紫乃もいわば北海道二世。この地で生まれ育つというのは、過去も未来も手触りが違ってくるのか。