像が見えます

 
  五味太郎の仕事エッセー『絵本を作る』で言及されていた本をひとつずつ拝読。この本は、制作動機からして、いつもの五味太郎的ユーモアとは一線を画した感があり、言ってみれば「奇妙な味」に属するものかも。ホラーとはちょっと違うけれども、やせ細った白い象のイメージは、要するに他界性を感じさせる。最後で、子どもに父親が贈る一言がナイス。