2006-11-14から1日間の記事一覧

「予言」する探偵小説4-Ⅵ

今回の文章も東野圭吾『容疑者Xの献身』の内容に触れています 笠井潔が指摘するように、たる石神の“像”は、あたかも多重人格の様相を呈するように、分裂している。先に、個々の批評戦略の故だと記したが、しかし石神の“像”がナラティヴな地平で、どこか把捉…