2008-05-31から1日間の記事一覧

それで“自由”になったのかい?

稲葉振一郎の『「公共性」論』を読んでいて、私が強く想起したのは、加藤典洋の『敗戦後論』と、それに続く、同じく「公共性」をめぐる論考である『戦後的思考』『日本の無思想』である。「敗戦後論」論争から、すでに十余年の歳月が流れているが、当時加藤…