石持浅海『殺し屋、続けてます。』(文藝春秋)レビュー


殺し屋、続けてます。

殺し屋、続けてます。


 ライバルの殺し屋が出てくるのには、どうにもトボけたニュアンスが出てきてるような気がするけれども。シチュエーションにツイストを利かせたのが都筑道夫っぽくなってる「死者を殺せ」が白眉。第二話と第三話はホワットダニットからのフーダニット的設定の流れが淀みない構成美が目を見張る出来。