1位:『厭魅の如き憑くもの』 三津田信三:本格ミステリとホラーの融合、というより止揚。とにかく怪異に遭遇するときの場面の臨場感に圧倒された。
2位:『七姫幻想』森谷明子:“情念”をモチーフにしながら、十分に洗練された本格ミステリ。
3位:『文章探偵』草上仁 :この小説をよんでいること自体、迷宮感覚に襲われる。まさに“倒錯のロンド”。
4位:『深淵のガランス』北森鴻:探偵役の情念の深さと、緊密なプロット展開で、とにかく読ませる。
5位:『シートン(探偵)動物記』柳広司:子どもに読ませたい本格。あと、稲見一良の愛読者にも。
たぶん、少数意見でしょうね…………