本日のエピグラフ
眼球を摘出したのは夜を少しでも長く演出して、夢の訪れを容易にするためだった。(「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」P293より)
- 作者: 平山夢明
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/08/22
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 8 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 10 |
インプレッション | 9 |
トータル | 44 |
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表題作はマイルドな出来だったから、推協賞を取ったのだなあ、と実感。<主体>なんて、暴力と肉片と冗談の彼方に沈んであじゃぱー、なんだけれども、だから“夢”や“記憶”が桎梏となるんだよね。<他者>の“顔”が「汝、殺すなかれ」というんでなく、「汝、殺しやがれ」と迫ってきたら、どうしよう。