水原佐保『青春俳句講座 初桜』(角川書店)レビュー

青春俳句講座 初桜

青春俳句講座 初桜


 
ミステリアス8 
クロバット8 
サスペンス6 
アレゴリカル8 
インプレッション8 
トータル38  


 勉強になりました。「季節」というのも“知と権力”の産物だったのですねえ。これは近代日本人にとって、かなりボディブローが効いてくる問題ではないでしょうか。この問題性に気づいているのならば、“日常の謎”が教養小説的枠組みを必要とする、現在の<本格>における機制にも、無自覚でいられない気がするのだけれども。