- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/07
- メディア: 新書
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ミステリアス | 7 |
アクロバット | 8 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 8 |
トータル | 39 |
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「罪と罰」をめぐる問題意識は深部にまでとどいているけれども、レヴィナスの思想圏にまでは、今一歩、射程は届いてないかな。ふみちゃんの<顔>が、主人公に“有責性”を迫る。これに対して、主人公がとるべきだったのは、“愛する”ということ――ふみちゃんの“傷”が癒えるまで、彼女を労わること、であるんだけれども、それはこの物語の終幕以後の物語、物語が終わった後の物語、になるのだろう。