2007-01-19 東野圭吾『使命と魂のリミット』(新潮社)レビュー 作者名ハ行 使命と魂のリミット作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (115件) を見る 作者の職人作家としての意地と力量を見せ付ける。ある種のモラリスティックな態度が“声高”なものにならないのは、プロットの構築性にある。コトバで語るな、“物語”で語れ。粗悪な“物語”はコトバの羅列であるということ、作者の場合、その幣を免れているのが、ミステリー作家としての洗練された手付きにある。