有川浩『図書館危機』(メディアワークス)レビュー

図書館危機

図書館危機


 
 一年たらずの間にもう第三集。これで週一の連ドラ枠のワンクール分のシノプシスは溜まったワケですね。“善”と“悪”の二項対立に対する態度のある種の潔さが、読み手を鼻白ませるかも。サヨクの自業自得ですな。にしても、このまま“大義”なるものが相対化されないと、物語に深みがでないような気がする。