新津きよみ『ママの友達』(光文社)レビュー

ママの友達

ママの友達



 
不惑を過ぎた女たちのクロスロード。家父長制廃れども、“家”という存在の回帰は不可避であるなか、いかように自己の尊厳を確保していくか、作者は手馴れた筆致で、現在のこの位相を詳らかにしていく。