辻村深月『太陽の坐る場所』(文藝春秋)レビュー

太陽の坐る場所

太陽の坐る場所



 スクール・カーストの時代を元同級生たちが振り返る。仕掛けられたギミックが、“悪意”の存在の、過去と現在の居場所を相照らしだす。お見事。作者には、引き続き現代小説とミステリの接点を探る仕事をしてほしいものだけれども。♪直木賞なんてさ〜。