三崎亜記『廃墟建築士』(集英社)レビュー

廃墟建築士

廃墟建築士



 アレゴリー自家中毒になってきた感がややあり。「七階闘争」は典型でしょう。「図書館」「蔵守」は作者のこれまでの小説世界と地続きの感があり、親しみやすい。表題作は、もっと笑わせてほしかった。