森谷明子『深山に棲む声』(双葉社)レビュー

深山に棲む声

深山に棲む声


 
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トータル36


 『七姫幻想』の作者だから、ということでかなり気負って読んだのだけれども、ちょっと作者の関心とこちらのがすれ違ったみたい(笑)。各短編にギミックが仕込まれているけれども、その手際のよさよりも、骨太な古代幻想譚を繰り広げる手腕を味わうべきなのだろう。