藤岡真『七つ星の首斬人』(東京創元社)レビュー

本日のエピグラフ

 「首斬人というのは、あくまでも言葉の綾です。つまり、未知のエネルギーのことなんですよ。(…)」(P65より)

七つ星の首斬人 (創元クライム・クラブ)

七つ星の首斬人 (創元クライム・クラブ)


 
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トータル41


 導入部に小事件を置いて、そのあと物騒な連続殺人が。結構オーソドックスな“本格”なんだなあ、と思って、読み終えたら、だんだんと、やっぱり変化球だったな、と。なんというか、泡坂妻夫のある部分を、作者は確実に意識しているような気がします。