北村薫『元気でいてよ、R2-D2。』(集英社)レビュー

元気でいてよ、R2-D2。

元気でいてよ、R2-D2。


 
 日常の謎から、日常の不安へ、という線。作者の文体からはかけ離れているけれども、やっぱり、乱歩、久作の世界観を淡く滲ませるもの。であるから、表題作は、対極にあるという意味でも印象深い。いや、対極、というほどでもないかしらん。