伊坂幸太郎『SOSの猿』(中央公論新社)レビュー

SOSの猿

SOSの猿



 社会システムの内部における疎外と、外部という疎外、それらに対する作者の問題意識が寓話に託されたかたち。現在におけるトリックスターの不可能性を痛切に感じたけれども。