中山七里『さよならドビュッシー』(宝島社)レビュー

さよならドビュッシー

さよならドビュッシー



 音楽ミステリー的重厚さとは一線を画す。いい意味でも悪い意味でも劇画調だが、たぶんそれゆえに構成がやや破綻していると思わせてしまうのではないか。受賞第一作目が勝負、とみる。