- 作者: 幕内秀夫
- 出版社/メーカー: ブックマン社
- 発売日: 2009/12/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あはは、いちばん笑えたのは、「その5 寂しい貧乏給食」。飽食の時代なんだかまだ物資が欠乏してるんだか、わからんです。要するに、主食パンにお砂糖と脂がたくさん使われるようになった結果、総カロリーの関係で、おかずにしわ寄せがきて、貧相でシュールなものになったということですわな。この意味で、主食が米飯の給食が推進されるのは、結構なことです。それと、ワタシらのときのソフトめんが、今はパスタとラーメンになっているのだなあ、と。珍給食に付せられたつっこみコメントは、ナイスなものと、味わい深いものとがありますが、著者の講演録を読むと、基本的には人がいいことは伝わってきます。ただ、アメリカの食糧戦略を認めるつもりは毛頭ないものの、パンと肉食文化が“輸入”されたことと、日本人の体格が向上したことのあいだに、相関関係を認めないわけにはいかないし、食品アレルギーをすべてアンチ米食文化に求めるのも問題ありだろうと思う*1。思わず、おいおいと言ってしまったのは、「完全米飯給食で非行ゼロ」と誇られている教育長先生のお話。あのー、非行ゼロ、学力向上の努力奮闘を、すべて完全米飯給食に還元しなくてもよろしいんじゃないか、と*2。