本日のエピグラフ
「(…)『境界線』ってずばり、ミツコがどこでどうやってミツオという男に変わり、そしてまた女に戻るのか、その境目ってことでしょ」(p.84)
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/10
- メディア: 単行本
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ミステリアス | 8 |
アクロバット | 10 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 9 |
トータル | 43 |
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ナイスな出来。このくらいのを、是非年一で出してほしいなあ。後半のディスカッションによる論理の展開=転回は、作者の独壇場、主人公たちのとぼけたユーモアが対になって、事件の真相をより滑稽に、より残酷に彩るが、もしかしたら、青春って存在の耐えられない軽さ、ということなのかも。