本日のエピグラフ
「(…)獲物に気づかれないように近づくために、周囲の環境と同じような模様になるものさ。攻撃的擬態だよ。どちらも普遍的な生存戦略。(…)」(「洞の鬼」p.120)
- 作者: 鳥飼否宇
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/07
- メディア: 新書
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ミステリアス | 9 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 8 |
アレゴリカル | 8 |
インプレッション | 9 |
トータル | 43 |
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どうも作者には、あっちのシリーズの色がつきすぎているんだけれども、メインはこっちのシリーズですよね? 伝奇ミステリの世界を、動植物の生態学的ペダントリーが彩る。なるほど、こうすると、妖魔の畏ろしさが、有機的感触を媒介にして、不気味なものとして伝わってきますな。推協賞候補作よりも、それを挟んだ二つの作品のほうが、エグさに手が込んでいる。