注目されている某スリラーを読んだけれども、イマイチのれなかった。それより『火焔の鎖』のほうが、十二分にサスペンスフル。輻輳するプロットが、すべてサスペンスの醸成に貢献して、空転していない。ビンテージ本格を横目にしつつ『冬の灯台』を挙げるのは、雰囲気に酔ったからかなあ。彼の地における、自然性の現実に係わる深度が興味深かったし、味わい深かった。ブラックウッドの短編集は、不気味さの手触りと、怪異の蹂躙をめぐる筆致のコントラストをひたすら愉しんだ。
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。
- 作者: ジム・ケリー,玉木亨
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2012/01/28
- メディア: 文庫
- クリック: 22回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
- 作者: ヨハンテオリン,Johan Theorin,三角和代
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/02/09
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (45件) を見る
秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: アルジャーノンブラックウッド,Algernon Henry Blackwood,南條竹則
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/01/12
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (22件) を見る