2012年12月版



 今年のシメはバルガス=リョサで決まり。呪術的世界に対する諦観的なニュアンスを感じ取ってしまうのは、深読みのしすぎかしらん。巻末の訳者解説は懇切だけれども、ゆえにややネタバレ気味なのでご注意を。ウィンズロウのは、今年の翻訳ミステリで一番楽しく読んだ。一番脂が乗っているひとなんだろう。長老ジェイムズも枯れた感じは一切見せない。最新作は、英国小説へのリスペクトであるとともに、紛う方なく原点回帰である。

 
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。


アンデスのリトゥーマ

アンデスのリトゥーマ

★★★★★


紳士の黙約 (角川文庫)

紳士の黙約 (角川文庫)

★★★★


高慢と偏見、そして殺人〔ハヤカワ・ミステリ1865〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

高慢と偏見、そして殺人〔ハヤカワ・ミステリ1865〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

★★★★