今年のシメはバルガス=リョサで決まり。呪術的世界に対する諦観的なニュアンスを感じ取ってしまうのは、深読みのしすぎかしらん。巻末の訳者解説は懇切だけれども、ゆえにややネタバレ気味なのでご注意を。ウィンズロウのは、今年の翻訳ミステリで一番楽しく読んだ。一番脂が乗っているひとなんだろう。長老ジェイムズも枯れた感じは一切見せない。最新作は、英国小説へのリスペクトであるとともに、紛う方なく原点回帰である。
★★★★★…………面白い!
★★★★…………読み応えあり。
★★★…………一応、満足。
- 作者: マリオ・バルガス=リョサ,木村榮一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/11/07
- メディア: 単行本
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- 作者: ドン・ウィンズロウ,中山宥
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: 文庫
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高慢と偏見、そして殺人〔ハヤカワ・ミステリ1865〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
- 作者: P・D・ジェイムズ,羽田詩津子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: ハードカバー
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