本日のエピグラフ
「もう手遅れかもしれない。けど、まだ間に合うと信じて、希望を捨てず、こっちに引き戻さないと。それができるのは近くにいる人間だけ。近くというのは、物理的な距離ではない」(p.186)
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ミステリアス | 9 |
アクロバット | 9 |
サスペンス | 9 |
アレゴリカル | 9 |
インプレッション | 9 |
トータル | 45 |
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いかにも作者らしいツイストを利かせた多重誘拐劇。結構すごいことやってるのに、小説が上手いもんだから、派手な感じがしないのは、痛し痒しというか。社会的B層の袋小路を容赦なく描いて、何だかメランコリックな気にさせられる。