山田正紀『ここから先は何もない』(河出書房新社)レビュー

ここから先は何もない

ここから先は何もない



 名作『星を継ぐもの』のウィークポイントはナニだったのか、本作を読んで合点したが、ここから新たにセンス・オブ・ワンダーちっくなお話を紡いでくれるかとおもったけれども、やっぱり人工知能大明神サマが出てきてツレナイことをする展開です。タイトルも何だかツレナイ空気を醸し出し、でもシレっとして終わらせちゃうんだよな、この人は。