コンパクトにまとまっていて、大変に読みやすい。というか、すくなくとも、中学生以上の一般人が読めるように、
セネカや
フーコーの思想・議論のアウトラインが付録としてあればよかった。もちろん、本文で言及されるほかの思想家たちのプロフィールもあれば、著者のポジション(おそらく
コミュニタリアン)も明確になって、より見通しがよくなる。本書の後半部分から、 AIテク
ノロジーにやや屈したような展開になるのが難だな。もっとけっぱってもいいのに。ともあれ、オタクで
自己啓発するような駄本に引っかかる若者たちにすすめたいもんですよ。