模倣の達意

 
 えーっもう復刊から20年経とうとしてるのぉ。いやもう超絶句ですよ。この作品はクリスティーのあの作品……というより、ガストン・ルルーのあれの超変奏として、もはや古典的価値がありますからね。できれば、ファーストversionの復刊を期待したいよねえ。プロローグでふたりでてくるやつ。初刊の当時、ここまで大胆な構成を用いたのは、笹沢左保都筑道夫の作品でも無かった。やっぱり、当時のマニアは興奮するわね。