2021-01-01から1年間の記事一覧

人の恋路を邪魔する説はUMAに蹴られて。。。

SWITCH Vol.39 No.1 特集 ドラマのかたち 2020-2021(表紙巻頭:新垣結衣&星野源 『逃げるは恥だが役に立つ』)作者:新垣 結衣,星野 源,吉沢 亮,高橋 一生,木村 拓哉スイッチパブリッシングAmazon めでたいめでたい、けれども、このネタでもイルミナティ的陰謀…

絶望フラグがたちました

人類滅亡フラグがたちました! ぼくらが決める七つの未来(アクム)作者:令丈 ヒロ子発売日: 2021/04/15メディア: 単行本(ソフトカバー) たまたま手に取ったジュブナイル、おもろかった。まあ似たような設定のものはあるかもしれないけれども、さまざまなシミ…

なんでボケにいくんだろう

他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 #なんで僕に聞くんだろう。作者:幡野 広志発売日: 2020/11/10メディア: 単行本 炎上案件だけれども。アマゾンのレビューでも危なっかしさに言及されていますね。まあ、人生相談なんて、相手の人生をツマミに自…

同情するなら鐘鳴らせ

錦織圭 さらなる高みへ作者:塚越 亘発売日: 2015/05/03メディア: 単行本 錦織圭、言うべきことを言ってくれましたね。まあ、言ううべきことを言うべきですよ、沈黙してたって、五輪貴族のいいようにされちゃうんだから。アスリート同情論は、アスリートのメ…

デマ憂うまで

永寿総合病院看護部が書いた 新型コロナウイルス感染症アウトブレイクの記録作者:髙野ひろみ,武田聡子,松尾晴美発売日: 2021/03/29メディア: 単行本 もうどうなっちゃうのだろう、新型コロナ、もそうだけれど、新型コロナこわくない・騒ぎすぎ本を書いたひと…

不採用アニマルって不気味そう

天地創造デザイン部(1) (モーニング KC)作者:たら子発売日: 2017/11/22メディア: コミック 今年の冬アニメでものっそーオモロかった作品の原作だけど、もう完結してたんだね。まあ内容というか学識量の密度が高いから、ネタ尽きたといっても、ごくろうさまと…

コビットに媚びない忍びない人々

コロナと無責任な人たち (祥伝社新書)作者:適菜 収発売日: 2021/05/01メディア: 新書 新型コロナパンデミックで次々とイカれたひとたちが出てきてしまって、それを一部メディアが持て囃し、さらに政治の側が緊急事態宣言などを恣意的に用いた結果、感染収束…

第4波はデンパが引き起こす?

大阪市立十三市民病院がつくった 新型コロナウイルス感染症もっと対応BOOK作者:白石 訓,森坂佳代子発売日: 2020/12/10メディア: 単行本 大阪、を中心とする関西圏はどうなっちゃうのですかね。でも、まあ、関西圏がああだったら、関東圏も、もはや、、、、、…

吉本進撃地

吉本興業史 (角川新書)作者:竹中 功発売日: 2020/06/10メディア: 新書 あの理系で最もキビシイとされる東京理科大が、教職コースで吉本芸人を講師にむかえると。なんか、違うんじゃない、と言い切れないもどかしさが、どうにもあるわなあ。教職に期待される…

日本にとどめさす

日本語を、取り戻す。作者:小田嶋 隆発売日: 2020/09/10メディア: 単行本(ソフトカバー) 小田嶋隆の最新コラム集は、アベスガコンビが「日本を取り戻す」過程で、いかに日本語コミュニケーションの質が劣化したか、されたかを、容赦なく暴き出している。通…

エヴァ映え

実話BUNKAタブー 2021年5月号発売日: 2021/03/16メディア: 雑誌 ブンタブの今月号はエヴァのネタバレやってたね。でもさあ、20年以上前のコンテンツにどんだけのヤカラが吸い付くんだろうな。鬼滅だ呪術だいうてるときに。もうエヴァファンって、管理職の…

不安定のガースー

菅義偉の正体 (小学館新書 も 9-1)作者:森 功発売日: 2021/02/01メディア: 新書 んまー、化けの皮がぽろぽろ剝がれてるというよりは、しょーもないパワハラ親爺がコロナ禍で二進も三進もどうにもブルドッグ状態になって虚勢を失ってるって感じでしょう。威張…

大山誠一郎『ワトソン力』(光文社)レビュー

ワトソン力作者:大山誠一郎発売日: 2020/09/16メディア: 単行本(ソフトカバー) 本格ミステリ大賞の候補作にはならなかったけれども、ギャグ設定のミステリファースとして、なかなかの冴えを見せる。最後の大団円的な話で、名探偵とは厄介な余剰物に過ぎな…

斜線堂有紀 『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)レビュー

楽園とは探偵の不在なり作者:斜線堂 有紀発売日: 2020/08/20メディア: 単行本 絵解きの場面でややアンフェアな記述があるけれども、全体的に愉しく読めた。まあ、なんといっても、天使が遊泳するこのセカイで炸裂する超おバカトリックで悶絶できる感性がある…

もうゲスハラって感じ

オリンピック魂 人間力を高める作者:橋本聖子発売日: 2013/02/01メディア: 単行本(ソフトカバー) まあなんというか、オリンピックマダム、っていうところなんでしょうねえ。このひとのセクハラ・パワハラ問題の本質って、自分より若い存在をおもちゃみたい…

毒災力

独裁力 (幻冬舎新書)作者:川淵 三郎発売日: 2016/09/30メディア: 新書 残念でしたね。独裁力っていうのは、密室の権力移譲と親和的なんですなあ。べつに私利私欲なんてなくても、ホモソーシャル組織の論理と病理は延命してしまうもんで、だから独裁なんてコ…

歴史は繰り返す、一度目も二度目も喜劇として

災間の唄作者:小田嶋 隆,武田 砂鉄発売日: 2020/10/22メディア: 単行本(ソフトカバー) 二十ウン年ぶりの森喜朗失言騒動は、小田嶋隆が一番深いところを穿っていたなあ。やっぱり森喜朗はシンキロウのごとくに、五輪のクサいところといっしょにドロンとする…

平石貴樹『立待岬の鷗が見ていた』(光文社)レビュー

立待岬の鷗が見ていた作者:貴樹, 平石発売日: 2020/07/17メディア: 単行本(ソフトカバー) このシリーズ前作はちょっと取っつき悪くてダメだったけれども、本作はツボった。作中作的な扱いのミステリー作家の小説のプロットは愉しめたし、いい具合に手が込…

芦辺拓『鶴屋南北の殺人 』(原書房)レビュー

鶴屋南北の殺人 (ミステリー・リーグ)作者:拓, 芦辺発売日: 2020/06/17メディア: 単行本<br> 相も変らぬ語り口で安心できる、というか。ヒール役を躊躇なく戯画的に描くのはもはや“作風”っていうしかないのだろうなあ、と思いつつ。ひねりすぎて結末がよく分から…

市川憂人『揺籠のアディポクル』(講談社)レビュー

揺籠のアディポクル作者:市川 憂人発売日: 2020/10/14メディア: 単行本 いやあこの作者のストレートなサスペンスが読みたかった。期待にたがわぬ秀作。まあ当然ギミックは仕掛けられているけれども、主旋律は心理サスペンスだ。最後の幕切れも、泣かせるし。…

城戸喜由『暗黒残酷監獄』(光文社)レビュー

暗黒残酷監獄作者:城戸 喜由発売日: 2020/02/19メディア: 単行本 賛否両論の受賞作、というんで、やや気合い入れて読んだりしたくなるが、基本的には脱力系ミステリにカテゴライズされるべきもの。オフビートでテンションやや低、といった感じの作品で、この…

阿津川辰海『透明人間は密室に潜む』(光文社)レビュー

透明人間は密室に潜む作者:阿津川 辰海発売日: 2020/04/21メディア: 単行本(ソフトカバー) 本格ミステリベスト10で、トップをとった短編集。だけれども、ピンとこなかったなあ、どうも。表題作と3番目のお話はGJ。2番目のパロディは、まあオタクを描…