阿津川辰海『透明人間は密室に潜む』(光文社)レビュー


透明人間は密室に潜む

透明人間は密室に潜む

  • 作者:阿津川 辰海
  • 発売日: 2020/04/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 本格ミステリベスト10で、トップをとった短編集。だけれども、ピンとこなかったなあ、どうも。表題作と3番目のお話はGJ。2番目のパロディは、まあオタクを描くと誰でも似たり寄ったりになるもんかねえ、みたいな。掉尾を飾る話は、フクザツなぶん、つまらなかったけれども、オレこの作者の構築するフクザツな設定について行けないだけかも。